「NISAの非課税枠が復活するとはどういうことなのか」と疑問をもっていませんか。
NISAには運用益を非課税にできる「非課税枠」が設けられており、一人あたり生涯1800万円までと決められています。
しかし一度購入した株式や投資信託などを売却すると、購入した金額分の非課税枠が復活するのです。
この記事では、NISAの非課税枠が復活する仕組みやタイミングについて解説していきます。
この記事を読むと、NISAを効率的に使えるようになりますよ。
【確認】そもそもNISAの非課税枠とは?
NISAには株式や投資信託などの売却益や、配当金を非課税にできる「非課税枠」が設けられています。
使用可能な非課税枠は、成長投資枠とつみたて投資枠をあわせて「生涯1800万円」です(注1)。
「そもそも成長投資枠とつみたて投資枠がわからない」という人は、下記を参考にしてくださいね。新しいNISAの概要を把握できますよ。
いま持っている資産はどうなる?新しいNISAと現行NISAの違い8点を解説
つみたて投資枠のみで1800万円の投資は可能ですが、成長投資枠では「1200万円」が上限である点は覚えておきましょう(注2)。
残り600万円は、つみたて投資枠で投資することになります。
出典
(注1)NISAを知る|金融庁
(注2)新NISAのあらまし|国税庁
NISAの非課税枠は売却翌年に復活
NISAでは1800万円が生涯で投資できる上限であると説明しました。
しかし、1800万円の投資を行ったあとに保有している商品を売却すると、翌年からは下図のように購入金額分が再投資できるのです(非課税枠の復活)。
引用:NISAを知る|金融庁
たとえば、2030年に1800万円の投資が完了したとしましょう。
同2030年に100万円で購入したA株を売却すると、2031年以降に100万円分の投資ができます。
売却金額分が復活するのではなく「購入金額分」が復活する点は覚えておきましょう。
もう一つのパターンとして、仮に購入金額1800万円分の株式を売却した場合は、全額を再投資をできますが、年間投資額は「最大360万円」である点にも注意が必要です。
何度でも非課税枠は復活するため、有効に活用しましょう。
NISAの非課税枠が復活する仕組みを利用して資産形成しよう
非課税枠は売却金額分ではなく、購入した金額分が翌年以降に復活する仕組みです。うまく利用すれば、一生税金をかけずに株式や投資信託の売買ができます。
売却のタイミングを見計らい、NISAで効率的に資産形成をしましょう。