NISA 資産運用

いま持っている資産はどうなる?新しいNISAと現行NISAの違い8点を解説

2023年7月19日

いま持っている資産はどうなる?新しいNISAと現行NISAの違い8点を解説

NISAが新しい制度に変わると聞いたがどのような違いがあるのだろう、いま持っている資産はどうなるのだろうと気になっていませんか。

現行NISAからの変更点は、大きく8点あります。

また、いま持っている資産は新しいNISAの制度に変わっても、一定の条件下で非課税として保有可能です。

この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。

  • 新しいNISAが導入される理由
  • 新しいNISAと現行NISAの違い
  • いま持っている資産はどうなるのか

この記事を読むと、新しいNISAと現行NISAの違いがわかり、これからの資産形成に役立てられますよ。

新しいNISAが導入される理由

新しいNISAが導入される理由

現行のNISAは2023年をもって終了します。

2024年1月から始まる新しい制度のNISAが「新しいNISA」です。

新しいNISAが導入される理由は、日本の家計金融資産の低さにあります。

家計金融資産とは、世帯で保有している預貯金や株式などの資産です。

財務省によると「日本では家計における金融資産の半分以上が、預金・現金で保有されている」といわれています(注1)。

預金や現金で保有しても、2023年現在、金利が低い日本では金融資産は増えません。

金融資産を増やすためには、株式投資や投資信託といった投資が有効です。

投資によって日本の経済を活性化させることが、金融資産の増加につながります。

新しいNISAが導入される背景には、日本の家計金融資産が大きく影響しているのです。

新しいNISAと現行NISA8つの違い

新しいNISAと現行NISA8つの違い

新しいNISAと現行NISAには、大きく分けて8つの違いがあります。

  • 非課税保有期間
  • 投資枠の併用
  • 年間投資枠
  • 非課税保有限度額
  • 非課税枠の再利用
  • 口座開設期間
  • ジュニアNISAの取り扱い
  • 投資対象

順番に詳細を解説していきます。

違い1:非課税保有期間

NISAで保有する資産には、配当金や売却益が発生しても課税されない「非課税保有期間」が設定されています。

新NISAでは、非課税期間が一般投資枠、つみたて投資枠ともに無期限となります。

ちなみに新しいNISAでは、一般NISAとつみたて NISAの名称が下記のとおり変更になっていることを覚えておきましょう。

  • 一般NISA→成長投資枠
  • つみたてNISA→つみたて投資枠
現行NISAの非課税期間 新しいNISAの非課税期間
一般NISA:5年 一般投資枠、つみたて投資枠ともに無期限
つみたてNISA:20年

現行NISAでは非課税保有期間の上限がありますが、新しいNISAでは無期限となります。

非課税期間が無期限になると、期限切れを理由に「損失覚悟の売却」など焦って取り引きを行う必要がなくなるのです。

違い2:投資枠の併用の可否

新しいNISAでは、成長投資枠(旧一般NISA)とつみたて投資枠(旧つみたてNISA)の併用が可能となります。

投資枠の併用が可能になると、短期・長期投資のいずれもできるため、資産形成の幅が広がるといえるでしょう。

違い3:年間投資枠

NISAで購入できる年間商品総額には、上限が設けられており「年間投資枠」と呼ばれています。

現行NISAと新しいNISAの年間投資枠の違いは、下表のとおりです。

現行NISA 新NISA
一般NISA:120万円 成長投資枠:240万円
つみたてNISA:40万円 つみたて投資枠:120万円

どちらの投資枠も上限が拡大されています。また「違い2」で述べたように、新しいNISAでは投資枠の併用が可能です。

つまり成長投資枠で「240万円」つみたて投資枠「120万円」の合計で、年間「360万円」までは非課税で投資ができます。

違い4:非課税保有限度額

NISAでは、購入した商品を非課税で持てる限度額が決まっています。

現行NISAと新しいNISAの非課税限度額には、以下のような違いがあります。

現行NISA 新しいNISA
一般NISA:600万円 成長投資枠とつみたて枠の合計で1800万円

※成長投資枠は1200万円が上限

※つみたて枠は1800万円が上限

つみたてNISA:800万円

上表を見ると新しいNISAでは、非課税限度額の上限が1800万円に上がっていることがわかります。

ただし、成長投資枠の非課税限度額は1200万円です。

成長投資枠で1200万円の投資を行った場合、残りは成長投資枠で600万円の投資ができます。

自身のライフプランに沿った、柔軟な資産形成が可能だといえるでしょう。

違い5:非課税枠の再利用

NISAでは年間および生涯に、非課税で投資できる限度額が決まっていると説明しました。

しかし新しいNISAでは、一度購入した商品を売却すると、売却した商品にかかった購入費用分の投資枠が復活します。

たとえば2024年に、1800万円分の投資枠を使用しきった人がいるとしましょう。

2024年に1800万円分の商品のなかから、200万円で購入した株式を売却したとします。

すると、購入にかかった200万円分の投資枠が復活する仕組みです。

ただし復活した投資枠はすぐに使用できず、売却した年の翌年から使用可能になる点には注意しましょう。

違い6:口座開設期限

現行NISAを利用するためには、2023年末までに口座を開設する必要があり、以降に開設した人はNISAを利用できない決まりがあります。

しかし新しいNISAでは、口座開設期限が設けられていないため、好きなタイミングでNISAを始められます。

時間に余裕がなく、口座開設ができないという人にもやさしい設計であるといえるでしょう。

違い7:ジュニアNISAの廃止

新しいNISAでは、18歳未満を対象とした「ジュニアNISA」が廃止される予定です(2023年6月時点)。

ただし新しいNISAが始まっても、購入から5年間の非課税期間は設けられています。

非課税期間が終わっても、対象者が18歳になるまでは非課税で保有できるため、焦って取り引きしないように注意しましょう。

違い8:投資対象

新しいNISAでは成長投資枠(現行NISAにおける一般NISA)の投資対象から外れる商品として「整理・監理銘柄」があげられます。

整理・監理銘柄とは、上場廃止の可能性があるもの、すでに上場廃止がきまっている上場株式です。

また投資信託のうち、以下3点のいずれかに当てはまる商品も、成長投資枠から除外されます。

  • 信託期間が20年未満
  • 毎月分配型
  • 高レバレッジ型

現行NISAで保有している資産はどうなる?

現行NISAで保有している資産はどうなる?

新しいNISAが始まっても、現行NISAで保有している資産は一定の条件下で、非課税資産として保有できます。

条件は以下のとおりです。

  • 一般NISA:購入から5年間
  • つみたてNISA:購入から20年間

上記の期間を過ぎると、特定口座や一般口座など課税口座に移管されます。

自身が保有している資産の非課税期間に注意して、取り引きを行いましょう。

新しいNISAは現行NISAの上位互換

新しいNISAでは「非課税枠の上限アップ」「非課税期間の無期限化」など、現行NISAよりも利用しやすくなっています。

2023年1月から始まる新しいNISAの制度に備え、資産形成の準備を始めましょう。

これまで説明してきた「現行NISAと新しいNISAの違い」を一覧でまとめているため、ぜひ参考にしてくださいね。

現行NISA 新しいNISA
1:非課税保有期間
  • 一般NISA:5年
  • つみたてNISA:20年
一般投資枠・つみたて投資枠

ともに無期限

2:投資枠の併用 不可
3:年間投資枠
  • 一般NISA:120万円
  • つみたてNISA:40万円
  • 成長投資枠:240万円
  • つみたて投資枠:120万円
4:非課税保有期間
  • 一般NISA:600万円
  • つみたてNISA:800万円
成長投資枠+つみたて投資枠=1800万円

※成長投資枠は1200万円が上限

※つみたて枠は1800万円が上限

5:非課税枠の再利用 不可
6:口座開設期限 2023年末まで 無期限
7:ジュニアNISA
  • 購入から5年は非課税
  • 非課税期間の終了後も18歳までは非課税
廃止
8:投資対象 一般NISA:上場株式、投資信託など 成長投資枠:現行の一般NISA投資対象から、以下に当てはまる商品を除いたもの

  • 整理・監理銘柄
  • 信託期間が20年未満
  • 毎月分配型
  • 高レバレッジ型
つみたてNISA:公募投資信託、ETFなど つみたて投資枠:現行のつみたてNISAと同様

 

出典:

注1 令和5年度地方税制改正(税負担軽減措置等)要望事項|総務省

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