投資信託売却時の受取金額はどれくらい?具体的な計算方法を解説

投資信託売却時の受取金額はどれくらい?具体的な計算方法を解説

「投資信託の運用を始めたが、いま売却した場合どれくらいの金額を受け取れるのだろうか」と疑問に思っていませんか。

投資信託売却時の受取金額は、証券会社のマイページなどで確認できる情報から、簡単に計算できます

しかし受取金額は「一般口座」「特定口座」など運用している口座によって異なるため、注意が必要です。

この記事では、以下の内容を解説していきます。

  • 投資信託売却時における受取金額の計算方式
  • 投資信託売却時の受取金額計算方法
  • 投資信託の受取金額に税金がかかるケース

この記事を読むと、自身が投資信託を売却したときに受け取れる金額がわかり、どれくらい利益が発生したのか把握できるようになりますよ。

目次

投資信託売却時における受取金額の計算式

投資信託売却時における受取金額の計算式

受取金額の算出には、以下の計算式を使用します。

(売却時の基準価額−信託財産留保額)×保有口数÷購入単位あたりの口数

計算式だけを見ても理解しにくいため、用語の説明を以下にまとめました。

用語 説明
基準価額 1口or1万口あたりの投資信託の時価評価額

※投資信託によって異なる

信託財産留保額 投資信託の売却時に支払う費用

※投資信託によって異なる

保有口数 売却前までに購入した投資信託の口数
購入単位あたりの口数 購入する際の最低購入単位

※投資信託の種類によって異なり、1口or1万口あたりで記載される

信託財産留保額は投資信託によっては、ない場合もあります。たとえば人気の投資信託である、MAXIS Slim 米国株式(S&P500)では信託財産留保額の支払いが不要です(注1)。

出典(注1)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)|三菱UFJ信託銀行の投信セレクト

【実例】投資信託売却時の受取金額計算方法

【実例】投資信託売却時の受取金額計算方法

まずは計算に必要な情報を集めるため、投資信託を運用している証券会社のマイページへログインしましょう。

マイページから、保有している商品一覧などへアクセスすると基準価額や保有口数などの情報が記載されています。下記は楽天証券の保有商品一覧ページです。

保有商品一覧の画像

出典:保有商品一覧|楽天証券

上記のような保有商品一覧ページから、以下の情報を集めましょう。「購入単位口数」「信託財産留保額」は商品ぺージの詳細などから確認可能です。

必要な情報 詳細
基準価額 26,969円
保有口数 38,969口
購入単位口数 10,000口

※投資信託によって異なる

信託財産留保額 なし

※投資信託によって異なる

掲載している画像の情報から受取金額を計算した結果は、以下のとおりです。

26,969円×38,969口÷10,000口=105,095円

上記画像の投資信託を売却した場合は「105,095円」受け取れる計算です。

ちなみに、受取金額から上記の画像でいう「取得総額」を引くと自身がどれくらい得、もしくは損をしたのか確認できます。実際に計算してみると以下のとおりです。

105,095円-99,999 円=5,096円

【注意】投資信託の受取金額に税金がかかるケース

【注意】投資信託の受取金額に税金がかかるケース

以下どちらかの口座で投資信託を運用している場合、発生した利益に対して税金が徴収されます。

  • 一般口座
  • 特定口座

税金は利益に対して20.315%分徴収され、売却益・分配金どちらにもかかりますたとえば投資信託の売却益が10万円だった場合、実際の受取金額は以下のような計算で求められます。

10万円×(100%ー20.315%)=79,685円

上記のように約2万円の税金が徴収され、受取金額は約8万円となるのです。

NISAの口座で運用しているつもりが一般口座で設定されていたというケースもあるため、あらためて口座の設定を確認しておきましょう。

投資信託の受取金額を計算してみよう

投資信託売却時の受取金額は、以下の計算式で求められると説明しました。

(売却時の基準価額−信託財産留保額)×保有口数÷購入単位あたりの口数

ただし「一般口座」「特定口座」で運用している場合は、受取金額から税金が徴収されるため注意が必要です。

自身が運用している投資信託の情報を証券会社のマイページなどから確認して、現時点でどれくらいの金額を受け取れるのか計算してみましょう。

また「投資信託で大きな利益を上げたい」という人は、下記を参考にしてみてください。投資する際の迷いや悩みがなくなりますよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

金融関係の記事を執筆しながら、趣味のコーヒーに関する情報を発信しています。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士保有。

目次