「インデックスとアクティブファンドでなにが違うのだろう」「結局どちらが勝てるのだろうか」と思っていませんか。
インデックス・アクティブファンドには大きく分けて4つの違いがあり、現状インデックスファンドのほうが勝率は高いといえます。しかし、アクティブファンドでも勝てる商品は存在するのです。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- インデックス・アクティブファンドの4つの違い
- 見分け方
- どちらが勝てるのか
この記事を読むと両者の違いがわかり、自身にあったファンド探しができるようになりますよ。
インデックス・アクティブファンドの違い4つ
投資信託には大きく分けてインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があり、以下のような違いがあります。
比較項目 | インデックス | アクティブ |
運用方針 | 指数に連動 | 指数を上回る |
信託報酬 | 低い傾向 | 高い傾向 |
組入銘柄の決め方 | 指数の構成銘柄を参考 | ファンドマネージャーによる |
組入銘柄数 | 多い傾向 | 少ない傾向 |
順番に内容を解説していきます。
違い1:運用方針
インデックスとアクティブファンドのもっとも大きな違いは、運用方針です。
インデックスファンド | アクティブファンド |
対象の指数を参考 | 投資信託運用のプロが独自に決定 |
アクティブファンドでは、対象の指数を上回るように投資信託運用のプロ(ファンドマネージャー)が方針を決めています。
一方インデックスファンドでは、対象の指数に連動するような運用を行います。たとえば日経平均株価を対象の指数とした場合、日経平均株価が上昇すればインデックスファンドの価格も上がるといった具合です。価格が下がるときも同様の動きをとります。
それぞれの指数の対象は東証株価指数(TOPIX)、日経平均株価など商品によって異なります。
違い2:信託報酬
投資信託の純資産から、日々差し引かれる信託報酬にも違いがあります。インデックスファンドは「安く」アクティブファンドは「高い」傾向にあるのです。
インデックスファンドの信託報酬が安い理由は、売買による組入銘柄の入替が少ない点にあります。ベンチマークの構成銘柄を参考にすればよいため、分析や調査にかけるコストが低くて済むのです。
一方アクティブファンドは、銘柄の入替や投資する企業の調査・分析にコストがかかるため、コストが高く設定される傾向にあります。
違い3:組入銘柄の決め方
投資信託に組み込む銘柄の決め方にも大きな違いがあります。
インデックスファンド | アクティブファンド |
指数に連動した成果を目指して運用 | 指数を上回る成果を目指して運用 |
インデックスファンドでは、対象の指数を構成している銘柄を参考に決めています。まったく同じ構成や比率で組み入れたり、一部だけ同じ銘柄を入れたりとファンドによってさまざまです。
アクティブファンドでは投資信託運用のプロが、経済や企業状況などさまざまな要因を調査・分析して組入銘柄を決めています。実際に企業へ出向いて取材を行うケースもあるのです。
アクティブファンドの運用・管理には、労力や時間がかかっているといえるでしょう。
違い4:組入銘柄数
インデックスファンドのほうが組入銘柄数は多い傾向です。
たとえばインデックスファンドである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」には、503銘柄が組み込まれています(注1)。一方アクティブファンドの「ひふみ投信」は194銘柄で構成されています(注2)。
ファンドの方針や対象の指数によって異なるため、くわしく知りたい場合は商品ページで確認しましょう。
出典
(注1)三菱UFJアセットマネジメント株式会社「交付運用報告書」
(注2)レオスキャピタルワークス|2024年1月度 月次ご報告書
インデックス・アクティブファンドの商品例
それぞれの具体的な商品を比較してみます。
インデックスファンド | アクティブファンド | |
商品例1 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | ひふみ投信 |
特徴 | 米国を代表する企業500社の時価総額をもとに算出される指数へ連動 | おもに日本の成長企業194銘柄へ投資 ※銘柄数は2024年1月31日時点 |
商品例2 | たわらノーロード先進国株式 | 日経平均高配当利回り株ファンド |
特徴 | 日本を除く先進国の株価動向を示す指数へ連動 | 日経平均株価採用銘柄のなかから、予想配当利回りの上位30銘柄へ投資 |
投資信託では、インデックス・アクティブファンド合わせて「6000本」ほどの商品が展開されているため、自身でも商品の違いを比較してみましょう(注3)。
出典
(注3)一般社団法人 投資信託協会 「短期投資志向から⻑期投資志向への転換」
インデクスorアクティブ?見分ける2つの方法
「この投資信託はインデックスとアクティブどっちなのだろう」と判断できないときもありますよね。ここではインデックス・アクティブファンドの見分け方を2つ紹介します。
- 商品名やホームページで判断
- ツールでスクリーニング
簡単に見分けられるようになるため、ぜひ参考にしてくださいね。
見分け方1:商品名やホームページで判断
商品名に「eMAXIS日経225インデックス」といったように、インデックスという言葉が入っている場合、その商品はインデックスファンドです。
上記のように商品名から判断できなければ、GoogleやYahooなどの検索エンジンに商品名を入力して検索してみましょう。
商品の詳細が乗っているホームページや公式サイトに掲載されている下記のような「交付目論見書」や「報告書」などで確認可能です。画像下部に「インデックス型」と表記があります。
出典:三菱UFJアセットマネジメント株式会社「交付目論見書」
見分け方2:ツールでスクリーニングする
一般社団法人投資信託協会が提供しているサービス「投信総合検索ライブラリー」を使ってインデックスファンドなのか、それ以外なのかを見分けられます。
「インデックスファンドを除く」を選び、検索して表示されたものはアクティブファンドである可能性が高いです。さまざまなファンドを調べたいという人は、ぜひ使用してみてください。
インデックスのほうが勝率は高い!コスト面で優勢
インデックスファンドとアクティブファンドを比べた場合、インデックスファンドのほうが勝率は高いといえます。
実際、金融庁の調査によって、インデックスファンドがアクティブファンドのリターンを上回っているケースが多いというデータが公表されました(注4)。
下表は日本のインデックスファンドの運用年数とリターンで見た勝率を表しています。
インデックスファンドの運用年数 | インデックスファンドのリターンで見た勝率 |
3年 | 51.5% |
5年 | 64.2% |
10年 | 66.7% |
出典:金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート2023」より抜粋して作成
3年までの運用であれば両者の勝敗は五分五分であり、運用年数が長いほどリターンで見た勝率は高くなる傾向です。10年以上運用する場合は、インデックスの勝率が70%弱まで上がっています。
信託報酬の高さが、リターンに悪影響を及ぼすと考えられるからです。
インデックスファンドのほうが勝率が高いのは事実ですが、アクティブファンドでも勝てるものはあります。勝てるアクティブファンドを探し出すためには、市場の動向やファンドの実績などの調査が必要でしょう。
また分散投資でインデックス・アクティブファンド両者への同時投資も、選択肢のひとつです。
出典
(注4)金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート 2023」
アクティブファンド選びで迷ったら【ひふみ】
「アクティブファンドも運用してみたい」と考えるのであれば「ひふみ」がおすすめ。
ひふみはレオス・キャピタルワークス株式会社が販売・運用している投資信託であり、テレビやYouTubeなどメディアにも露出し、知名度は高いです。
また格付投資情報センターが投資信託のなかから「優れた運用実績を示したアクティブファンド」を表彰する「アワードR&Iファンド大賞2023」も受賞しています(注5)。
ひふみから直接販売で投資信託を購入する場合、大きく分けて3つの商品への投資が可能です。
商品名 | 特徴 | 信託報酬 (年率) |
ひふみ投信 |
|
1.0780% |
ひふみワールド |
|
1.6280% |
ひふみらいと |
|
0.55% |
出典:ひふみ「ひふみ投信」、「ひふみワールド」、「ひふみらいと」(2024年1月度月次ご報告書)
また、ひふみ投信で口座開設すると以下のようなメリットがあります。
- 資産残高の応じて還元を受けられる
- 限定のセミナーやイベントに参加可能
購入して5年以上保有していると、年数や商品に応じて資産残高の0.1%〜0.4%の還元を受けられるのです(注6)。還元は現金ではなく、投信の買い付けに充当されます。
また限定のセミナーやイベントに参加可能で、投資家同士や経営者との交流が可能です。さらに投資に関する知識を深めたい人に適した特典だといえるでしょう。
アクティブファンドに投資をしてみたいという人は、ひふみも検討してみましょう。
出典
(注6)ひふみ「商品概要」
自身が納得するファンドを選ぼう
インデックス・アクティブファンドには以下のような違いがあると解説してきました。
比較項目 | インデックス | アクティブ |
運用方針 | 指数に連動 | 指数を上回る |
信託報酬 | 低い傾向 | 高い傾向 |
組入銘柄の決め方 | 指数の構成銘柄を参考 | ファンドマネージャーによる |
組入銘柄数 | 多い傾向 | 少ない傾向 |
なかでも一番の違いは運用方針であり、指数に連動するか、指数を上回る運用を目指すかで分かれます。しかし現状は、リターンで見た勝率でいうとインデックスファンドに軍配が上がっている状況です。
アクティブファンドで勝率を上げるためには、市場の動向やファンドの実績など調査を行う必要があります。
もしアクティブファンド選びで迷っているのであれば「ひふみ」も選択肢のひとつとして検討してみましょう。下記から詳細な商品情報や口座開設が可能です。