「NISAではドルコスト平均法を利用したほうがよいと聞いた」「そもそもドルコスト平均法とはなんなのだろうか」と疑問に思っていませんか。
ドルコスト平均法とは、一定期間ごとに一定金額で投資する方法をさします。
NISAではドルコスト平均法以外にも、まとまった資金を一度に使いきる「一括投資」もあり、それぞれメリット・デメリットがあるのです。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
- ドルコスト平均法の仕組み
- NISAでドルコスト平均法を活用するメリット・デメリット
- 一括投資のメリット・デメリット
この記事を読むと、自身にあった投資法がわかり、NISAで利益をあげられるようになりますよ。
NISAで活用できるドルコスト平均法の仕組み
ドルコスト平均法は毎日・毎月など一定期間ごとに、自身が決めた一定金額を購入していく投資手法です。
たとえばNISAで毎月3万円の投資信託を購入する場合、以下のような購入状況になります。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | - | |
価格 | 3万円 | 2万円 | 1万円 | - | |
購入数 | 1口 | 1.5口 | 3口 | 5.5口 |
価格の変化によって購入数が変わり、株が割高のときは購入数を少なく、割安のときは多く買える合理的な投資法だといえます。
NISAでドルコスト平均法を活用するメリット・デメリット
具体的にドルコスト平均法の気になるメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
|
デメリット |
|
前述したように株価が高いときには購入数を少なくできるため、株価が下落したときの損失をおさえられます。
自身が決めた金額と期間で自動購入してくれるため、手間や時間がかからない点もメリットのひとつです。
しかし長期投資を前提としているため、投資金額が積み上がって大きな利益が出るまでに時間がかかります。
ドルコスト平均法だけではない!NISAで活用できる投資法
NISAではドルコスト平均法以外にも「一括投資」と呼ばれる投資法があります。ドルコスト平均法とは真逆の投資法で、投資可能な資金を1度で使い切ります。
メリットやデメリットは以下のとおりです。
メリット |
|
デメリット |
|
一括投資では一度で投資が終わるため、手間や時間がかかりません。また投資金額が大きいため、株価上昇局面では大きな利益を得られる点もメリットです。
デメリットとしては、一括投資後に株価の下落が続くと、損失が大きくなる可能性があげられます。しかし株式市場は成長し続けているため、年単位の長い期間でみると株価はほとんどの場面で上昇しています(注1)。
つまり大きな損失を被る可能性は低いといえるのです。
出典
ドルコスト平均法・一括投資|それぞれおすすめする人の特徴
「結局ドルコスト平均法と一括投資、どちらがよいのか」と悩みますよね。
以下にそれぞれの投資法をおすすめする人の特徴をまとめました。
ドルコスト平均法がおすすめな人 |
|
一括投資がおすすめな人 |
|
いますぐにまとまった資金は用意できないけど、毎月一定の金額を投資できるという人は、「ドルコスト平均法」で投資するとよいでしょう。
また常に株価を気にしてしまう人も、ドルコスト平均法であれば損益の上下が穏やかであるため安心できます。すでに投資可能な資金がまとまっている人や、大きな利益を得たい人は「一括投資」がおすすめです。
前述したとおり株式市場はほとんどの場面で上昇し続けているため、早めに大きな投資を一括で投資したほうが利益は大きくなるケースが多いでしょう。
著書「JUST KEEP BUYING」では、一括投資がドルコスト平均法よりも勝率が高い理由を数値的なデータによって証明しています。
くわしく知りたい人は参考にしてくださいね。
自身にあった投資法を用いてNISAで資産形成しよう
ドルコスト平均法は一定期間ごとに、一定金額を購入していく投資手法です。毎月少額からでも投資でき、リスクをおさえた投資法だといえます。
一方で一括投資は、まとまった資金を一度に使い切る投資法です。自身の経済状況や性格に合わせた投資法を利用して、NISAで資産形成しましょう。